DIYで床をリフォームする方法とコツ!タイルやフローリングの選び方から施工まで徹底ガイド

DIY

1 床材には種類がある

まずは、DIYで床をリフォームする前に、床材にはどんな種類があるのかを知っておきましょう。床材には、タイルやフローリングなどさまざまな種類がありますが、ここでは主にフローリングについて紹介します。フローリングとは、木材や合板などを薄く切って板状にしたもので、床面に敷き詰めることで仕上げる床材です。フローリングには以下のような特徴があります。

  • 自然な木目や色合いが美しく、部屋に温かみや高級感を与える
  • 耐久性や耐水性が高く、傷や汚れに強い
  • 施工が比較的簡単で、自分で貼り替えることができる
  • 種類やデザインが豊富で、自分の好みや部屋の雰囲気に合わせて選べる

フローリングにもさまざまな種類がありますが、大きく分けると以下のようになります。

(1)無垢フローリング

天然の木をそのまま切り出したもので、木の風合いや質感が最もリアルに感じられる。しかし、高価である。

(2)合板フローリング

複数の合板を張り合わせて作ったもので、傷や汚れに強く安価。しかし、自然な風合いが出にくい。

(3)クリック式フローリング

サイドにサネという突起がついており、はめ込んで敷き詰めるだけで施工できる。ボンドや釘が不要で、原状回復が可能。

(4)置くだけフローリング

裏面に滑り止め加工がされており、そのまま床に置くだけで施工できる。厚みや重さがあり、ズレにくい。原状回復が可能。

(5)裏面粘着剤付きフローリング

裏面に剥離紙を剥がして貼るだけで施工できる。シール感覚で貼れるが、剥がすと跡が残る場合がある。

これらの種類の中から、自分の予算や目的に合わせて選ぶことが大切です。例えば、賃貸住宅の場合は、原状回復が可能なクリック式や置くだけタイプを選ぶと良いでしょう。また、床暖房や防音対策などの機能性も考慮する必要があります。

2 フローリングをDIYできる場所

次に、フローリングをDIYできる場所について考えてみましょう。フローリングは、リビングやダイニングなどの床以外にも、壁や天井などにも施工することができます。例えば、以下のような場所にフローリングをDIYすることで、部屋の印象を変えることができます。

(1)キッチン

キッチンカウンターやキッチンパネルなどにフローリングを貼ることで、キッチンをおしゃれに演出することができます。汚れや水に強い素材を選ぶと良いでしょう。

(2)階段

階段の踏み板や側面などにフローリングを貼ることで、階段を高級感ある空間に変えることができます。滑り止め加工やクッション性のある素材を選ぶと安全です。

(3)ベランダ

ベランダの床面に屋外用木材を敷くことで、ベランダを居心地の良い空間に変えることができます。日光や雨風に強い素材を選ぶと長持ちします。

ただし、フローリングをDIYする場所によっては、注意点もあります。例えば、

  • 賃貸住宅の場合は、管理会社や大家の許可を必ず取るようにしましょう。許可なく施工すると退去時にトラブルになる可能性があります。
  • フローリングを貼る前には、下地の状態を確認しておきましょう。下地が平らでないと、フローリングが浮いたり割れたりする原因になります。必要に応じて下地の補修や調整を行ってください。
  • フローリングを貼る際には、温度や湿度にも注意しましょう。温度や湿度が高すぎると、フローリングが伸縮したり反ったりする可能性があります。適切な温度や湿度は、フローリングの種類やメーカーによって異なりますので、事前に確認してください。

3 床のDIYに必要な工具

さて、フローリングをDIYする場所を決めたら、次は必要な工具を準備しましょう。フローリングの種類によっても必要な工具は異なりますが、ここでは一般的な工具を紹介します。

  • 丸ノコギリ:フローリングの切断に使います。電動のものが便利ですが、手動のノコギリでも可能です。
  • 電動ドライバー:フローリングを固定するためにネジを締めるのに使います。ネジの種類やサイズに合わせてビットを交換できます。
  • 玄翁(ハンマー):フローリングを固定するために釘を打つのに使います。木製ハンマーと金属製ハンマーがありますが、木製ハンマーの方がフローリングに傷がつきにくいです。
  • サシガネ:フローリングの長さや角度を測ったり、切断位置を印付けしたりするのに使います。L字型のものが一般的です。
  • ポンチ:釘の頭を打ち込んだり、穴あけしたりするのに使います。先端が尖った金属棒です。
  • メジャー:フローリングや部屋の寸法を測るのに使います。巻き取り式のものが便利です。
  • カッター:フローリングの微調整や切断に使います。刃は鋭利なものを選びましょう。
  • 木製ハンマー:フローリング同士をはめ込んだり、隙間を埋めたりするのに使います。金属製ハンマーよりも優しく叩けます。

これらの工具は、ホームセンターやインターネットで購入することができます。目安としては、2万円弱~4万円ほどで揃えることができます。すでに持っている工具があれば、それを活用しましょう。

4 床のDIYを始める前に準備すること

工具や材料を準備したら、いよいよ床のDIYを始める前の準備段階です。ここでは、床のDIYをスムーズに進めるために必要な準備作業を紹介します。

(1)床面積や材料量の計算

床面積や材料量を正確に計算することで、無駄なく材料を購入することができます。床面積は、部屋の長さと幅を掛け合わせて求めます。材料量は、床面積に必要な枚数や本数を割り出します。フローリングの場合は、10%程度の余裕を見ておくと良いでしょう。

(2)既存床の撤去

既存の床材を撤去することで、新しい床材を貼りやすくします。畳やカーペットなどは、手で剥がすことができますが、フローリングやタイルなどは、カッターやノミなどを使って剥がします。剥がした床材は、適切に処分しましょう。

(3)下地の調整

下地が平らでないと、フローリングが浮いたり割れたりする原因になります。下地の状態を確認して、必要に応じて補修や調整を行います。下地の厚さや高さを調整する場合は、断熱材や合板などを敷き詰めます。

(4)フローリングの切断

部屋の形に合わせて、フローリングを切断します。切断する際には、サシガネやメジャーで切断位置を印付けし、丸ノコギリやカッターで切ります。切断する際には、目や手などを保護するために、ゴーグルや手袋などを着用しましょう。

これらの準備作業を行うことで、床のDIYがスムーズに進みます。準備作業は手間がかかるかもしれませんが、丁寧に行うことが大切です。

5 床を手軽にDIYするアイディア

準備作業が終わったら、いよいよ床をDIYしていきましょう。ここでは、手軽に床をDIYするアイディアを紹介します。

(1)クリック式フローリング

クリック式フローリングは、サネという突起がついており、はめ込んで敷き詰めるだけで施工できるフローリングです。ボンドや釘が不要で、原状回復が可能です。クリック式フローリングの施工方法は以下の通りです。

①部屋の端から敷き詰めていきます。最初の板はサネ側を壁に向けて敷きます。

②次の板はサネ側とサネ側を合わせてクリックさせます。隙間がないように注意します。

③端まで敷き詰めたら、余った部分はカッターや丸ノコギリで切り落とします。

④反対側の壁まで同じように敷き詰めていきます。

(2)置くだけフローリング

置くだけフローリングは、裏面に滑り止め加工がされており、そのまま床に置くだけで施工できるフローリングです。厚みや重さがあり、ズレにくいです。原状回復が可能です。置くだけフローリングの施工方法は以下の通りです。

①部屋の端から敷き詰めていきます。最初の板は壁に沿って敷きます。

②次の板は隣り合う板と重ねて敷きます。重ねる部分は約1cm程度で、隙間がないように注意します。

③端まで敷き詰めたら、余った部分はカッターや丸ノコギリで切り落とします。

④反対側の壁まで同じように敷き詰めていきます。

(3)裏面粘着剤付きフローリング

裏面粘着剤付きフローリングは、裏面に剥離紙を剥がして貼るだけで施工できるフローリングです。シール感覚で貼れるが、剥がすと跡が残る場合があるので注意が必要です。裏面粘着剤付きフローリングの施工方法は以下の通りです。

①部屋の端から貼っていきます。最初の板は壁に沿って貼ります。

②次の板は隣り合う板とつなげて貼ります。隙間がないように注意します。

③端まで貼ったら、余った部分はカッターや丸ノコギリで切り落とします。

④反対側の壁まで同じように貼っていきます。

これらのアイディアは、手軽に床をDIYすることができるものです。もちろん、他にも様々な方法や工夫がありますので、自分の好みや目的に合わせて選んでみてください。

6 賃貸の床の場合は要注意!

最後に、賃貸住宅の床をDIYする場合の注意点をお伝えします。賃貸住宅の場合は、自分で好きなようにリフォームすることができない場合があります。以下のようなことに気をつけましょう。

  • 管理会社や大家の許可を必ず取ること:賃貸住宅の床をDIYする場合は、必ず事前に管理会社や大家に許可を取るようにしましょう。許可なく施工すると、退去時にトラブルになる可能性があります。また、許可を取った場合でも、施工後に写真や報告書を提出することが求められる場合もあります。
  • 原状回復が可能な材料や方法を選ぶこと:賃貸住宅の床をDIYする場合は、原状回復が可能な材料や方法を選ぶことが大切です。原状回復が可能な材料や方法とは、例えば「クリック式フローリング」、「置くだけフローリング」、「フロアタイル」があります。

まとめ

以上が、DIYで床をリフォームする方法とコツのコラムです。いかがでしたでしょうか?床をDIYすることで、部屋の雰囲気や快適さを自分好みに変えることができます。また、費用も抑えられる上に、手作りの楽しさや達成感も味わえます。この記事を参考にして、ぜひ挑戦してみてください。もし不明な点や不安な点があれば、お気軽にご質問ください。それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

【注意点】

賃貸住宅の床をDIYする場合は、SNSなどで見かけた情報を簡単に信じずに、無理ならプロに相談するか、どうしても自分でやりたい場合は購入するホームセンターなどで聞いてみることをおすすめします。SNSなどで見かけた情報は、必ずしも正確や安全とは限りません。また、賃貸住宅の床をDIYする場合は、失敗して退去費がかなり掛かってしまうことが多いので、注意が必要です。

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